Published on 15 Mar 2020
前回はベルリンでの部屋探し〜やってみたはいいけどなかなかいい部屋見つからないよ編〜でした。今回は部屋探しの肝の部分です。あることをしただけでガラッと状況が変わりはじめましたので順を追って説明したいと思います。
__*あくまでも個人経験談なので、「これをやれば確実に見つかる」保証はないし、下記でも触れますが個人の資産を赤の他人に公開するリスクも伴うため自己判断と自己責任のもとご覧いただければと思います。 __
返信は来るけど中々条件に合う部屋に巡りあうことができず、2週目が終わるぐらいに作戦変更を決意しました。変更点は3つ。
日系オーナーの部屋がユーティリティ込みで700€だったので、試しに試算したところギリギリなんとかなる感じだったこともあり思い切って700€までを視野に入れました。
また、「治安が良い場所」というのを外してベルリン全域で検索。
入居日に関しては結構悩んだ末、とりあえずは緩めに設定してあとで話し合うような作戦にしました。
結果は…確かに検討できる物件は増えたもののこちらからメッセージしても返信率が上がるわけではなく、あったとしてもなかなか思うように話が進みませんでした...。
ここまで読んでお気付きかもしれませんが、この時ようやく問題は検索条件ではないことに気付いたのです。許容できる部屋はいくつもあるのに、返信がない、来ても話が進まない…ということはこちらから発信するメッセージに問題があるのではないか?
根本的な問題は住宅難で目ぼしい部屋がないことではなく、そもそも契約締結に至るまでの話し合いができなかったことにあると気付いたのです。
自分がオーナーや広告主の立場になって考えると、確かに外国人で期限付きで学校に通うっていうヤツに部屋を貸すより定職に就いてて安定した収入が見込める人に優先的に貸すよなと。要は信頼に足る人かどうかが選定される第一条件なのだと気付いたのです。
ちょうどこの頃からQuoraでベルリンで同じように部屋探しをしている人がいないかを見てみたところ今まで使ってなかったプラットフォームが紹介されていたので使ってみることにしました。それが以下。
Wunderflatsは英語対応のプラットフォームでHousingAnywhereと同様のサービスです。掲載物件はHousingAnywhereより少ないですが候補を増やす意味でも使ってみました。予算上限ギリギリで検索してようやくいい部屋を見つけ、実際に契約寸前までいったこともあり、使えるサイトかなと思います。
もう一つ使ってよかったのがimmobilienScout24。実際ぼくが主に使用したのはiOS版のアプリでそちらは英語UIなので非常に使いやすかったです。このプラットフォームではスタジオ、WG(フラットシェア)など結構幅広く検索できるだけでなく、スタジオを借りたい場合などはエージェントに連絡が行くシステムになっているのである程度信頼できそうだったのと、フラットシェアに関しても有名どころのwg-gesuchtで見かける部屋よりもよかったので検索プラットフォームをこちらに切り替えました。
プラットフォームを切り替えたのは新たな気付きもあり非常によかったと思います。まず、今まで気づかなくなったのがスタジオの家賃。700€〜+αぐらいでスタジオも借りれそうだなと感じたのと、それにはエージェントを経由して収入証明や貯金額の証明を提出しなければいけないというの知りました。
また並行して話が進んでいた日系オーナーのお部屋もかなりの人気だと聞き審査の参考に月収と貯金額、また会社に所属していることがわかるものを送ってほしいと連絡がありました。
そこで思いついたわけです。自分の現在のステータスと最低でもレンタル期間分の支払い能力を証明できれば信頼度上がるんじゃないか…?と。
それを思い付いてからテンプレートに自分の現在の月収と貯金額を盛り込んでメッセージを送りまくりました。(今見返すとimmobilienScout24内でも約50件程。)並行してHousingAnywhereやWunderflatsでも同様に改良したテンプレートを送ってみました。 *収入証明書や貯金額を証明する書類の提出を求められることもありますが、僕は上記日系オーナーと一部信用できそうなエージェントにのみ「厳選した書類」のソフトコピーを送りました。個人情報や個人資産を開示することになるので、もしそうした書類を送る場合は自己判断と自己責任のもと対応してください。
結果は…返信率がグンと上がるわけではなかったですが、話は一気に進み出しました。
まず、HousingAnywhere。支払い能力があると分かった瞬間にオファーを出してくるエージェントやこちらが部屋の要望を伝えると希望に近い空き部屋をいくつか提示してくれたりと契約締結を前提に話が進みました。
immobilienScout24経由でもいくつか返信があったのですが今までと明らかに違い契約を前提に話が進みました。
今回契約した部屋はimmobilienScout24からのオーナーで、話を聞いていくとかなり信頼してくれているのが伝わり、かつこちらの要望にも真摯に応えてくれたこともあり契約締結に至りました。
フラットシェアで家賃はユーティリティ込みで450€、ロケーションも駅近でIronhackまで30-40分圏内。実際に送ってくれたビデオにはオーナー本人が撮影したと分かるように音声ありで自分が映り込むように撮ってくれたり、ビデオの位置情報も事前にもらっていた住所とマッチ。また、ギリギリまで働きたいので入居時期を5月末にしたいと交渉したところ、4月分の家賃とDeposit(家賃1ヶ月分)をコミットメントとして支払い、5月末の入居のタイミングで5月分の家賃を支払うってことで話がまとまり契約書を作成してもらいました。…かなり破格です。
実際に入居してみないとわからないことも多々あるのですが、この条件にしたのは保険をつくりたかったから。仮にこれがscamerの仕業だったとしてもこの条件であれば被害額は4月分の家賃とDepositだけで済みます。しかも、実際にブートキャンプが始まる1週間前に渡独する予定なので最悪仮宿をとって生活してもインパクトはある程度mitigateできると思ったからです。
これが仮に契約締結のコミットメントとして家賃700€+Deposit(2ヶ月分)で締結したり、エージェント通してFeeとられたりしてscamだったりハズレ物件だった場合、かなり痛手を負うことになるのでそういう意味でもいい条件だったかと思います。
ちなみにですが…契約締結時に契約期間とTermination notice period、cancellation policyについて念入りに確認した方がいいです。かくいう自分は今回直接オーナーと確認したわけではなく契約書内に明記されていた内容に不満がなかったのでそのまま同意しましたが、こういうのを確認せずに締結しちゃうとあとあと厄介なので不慣れな方は事前に確認することを強くおすすめします。
要するに契約満了前に解約したい時にいつ、どんな風に解約すればいいのか、また万が一契約内容と違うこと起こった場合に契約をキャンセルできるのか、みたいなことです。
終盤に自分のサラリーや貯金額を盛り込んだテンプレートに変更してからは、契約締結寸前までいったのが1週間で4件+話が進んでいた1件となりました。
すべて同時期に契約締結寸前まで進んだこともあり、手元に選択肢がいくつかある状況になったのはかなりよかったと思います。これが1件だけしか選べないような状態であれば大変だった…。
ちなみに、この中には日系フォーラムで見つけた部屋もあるのですが、こちらは本当の本当の最後の手段と思っていました。立地最強で安心安全ではあったのですが家賃のレンジが高めだったのと一番の懸念は同居人が日本人になること。安心感もあるしいいんですが、せっかく日本の生活(主に仕事)が嫌で海外に出たのにベルリンまで来て日本人と生活を共にするのか…っていう個人的な葛藤もあってこのお部屋はかなり迷いに迷いました。
肌感覚的には、ベルリンは住宅難ではあるものの部屋が全く無いってことはなく、むしろ条件さえ広げればかなり選択肢はあると思います。加えて現地で働いていたり現地での信頼度(家賃未滞納の証明等)があれば時間はかかるけどスタジオも借りれるような感覚でした。
ただ、ワーホリで行く場合はまた話が別です。運要素も強いですが、まずもってお金はできるだけ貯めて、かつ仕事もちゃんとしている方がオーナーやエージェントからの信頼を得やすくなるのは間違いないと思います。なので、安易に「最初3ヶ月分ぐらいやりくりできる生活費だけもって、あとはワーホリ中にバイトして稼ごう」とか思わない方がいいと思います、ちゃんとしたところ探すなら。
これはワーホリ期間中に引っ越す場合にも当てはまるような気がします。急遽引っ越ししないといけないってなった場合、仕事がバイトで期限付きの滞在でかつ貯金額もそんなにないってなると、自分がオーナーだったら定職に就いている人や学生でも定職に就いている親が保証人でいるような人を優先すると思います。これは人種や人柄云々ではなく部屋貸しを「ビジネス」として捉えると、やはり支払い能力や社会的信用度がある人に優先的に貸すのは当たり前だと思うからです。
日本や他の国で住む場所を探す場合も同じで、自分がオーナーで外国人に部屋を貸すことを考えてもらえれば何を優先するか自ずと分かるはずです。
あと、お金の話になると必ずScamerは寄ってきます。ぼくも何件か明らかなScamerから連絡をもらいましたがすぐに切りました。一番あからさまだったのは「ビデオコールしたいけど、スマホのカメラが壊れてる」と言われたこと。他にも「他の人からもリクエストがたくさんきてるけど、お前とは相性が良さそうだからこの部屋はお前のためにとってある」など。こういうのはすぐに切りましょう。
言語の問題も結構重要です。ドイツ語ができなければ下手にGoogle翻訳とか使ってドイツ語でコミュニケーションとらないほうがいいでしょう。英語も同様です。部屋探しは基本的にはオーナーとの契約なので不慣れな言語で話を進めると交渉もできないし、契約後にトラブってもどうにもできない可能性が高いからです。
ぼくは最初から英語と日本語だけに絞って探すようにして、ドイツ語話者のオーナーさんやフラットメイトがいる物件は全部カットしました。それでもさすがに契約書はドイツ語でしたが不明なところはオーナーに聞いたりしてメール文で証拠が残るように工夫をしたりいくつもの予防線を敷きました。
これだけやっても結局入居してみないとその部屋、家の様子は分かんないものです。フラットメイトとの相性もあるでしょう。なので、リモートで部屋を探す場合はできるだけこちらから不明点や要望を伝えて回答をもらえるようにした方がいいです。それに応えてくれないオーナーはいくらいい部屋でも切った方が無難です。
で、できれば電話かビデオコールすることもおすすめします。ただこれも注意があって契約に関することを確認したらあとでちゃんとメッセージとして内容を送る、もしくは送ってもらうようにして内容を記録した方がいいです。
恐らく今回はまだ仕事をしていて貯金もあるのでよかったと思いますが、ワーホリ中の引っ越しとなると更に大変になるんではないかと思います。現地で内見にいける安心感はあるでしょうが、収入証明や十分な貯金額の証明をすぐに出せない状況になるからです。
となると、前編の1週目のような状態になるのでまた新たな対策が必要になってくるのですが…とりあえずある程度ポイントと可能性が見えたので最初にしてはいい滑り出しかなと思います、油断はできませんが。
また、上記でご紹介した方法はあくまでも今回試してみて偶々手応えがあったやり方に過ぎないので別の方に聞くと「こんなことしなくても契約はできる」「もっとやり方はある」かと思います。なので、くれぐれも自己判断・自己責任のもとで参考にしてもらえれば幸いです。
というわけで、ベルリンでの部屋探しを前後編でお送りしました。最終的には自己責任なのでくれぐれも十分に準備してから臨むようにしてくださいませ。